とも栄
手仕事が紡ぐ
世代を超えたお菓子の技術


昭和7 年(1932 年)創業の老舗和洋菓子店とも栄は、小豆など国産の良質な材料に向き合いながら、和菓子と洋菓子を手仕事でつくり続けてきました。とも栄の技術力を象徴するのが、三代目店主が手がけてきた工芸菓子です。第25回全国菓子大博覧会・兵庫『姫路菓子博2008』で米粉や砂糖など限られた材料だけで表現される分野で名誉総裁賞、令和7 年秋には黄綬褒章を受章。その精緻な技術で、「ここまでやる店なら、味も間違いない」と、信頼を集めてきました。
安曇川の特産物アドベリーを
日常にそっと寄り添うおやつに

現在は四代目が中心となり、新しい商品づくりにも力を注いでいます。特に新ブランドNANASANの琥珀糖『MIO』は、おとりよせネット『ベストお取り寄せ対象2021』総合大賞、NIKKEIプラス1(日本経済新聞 朝刊)『なんでもランキング』(令和5年4月)で全国2位となるなど、各方面から高い評価を受けています。素材の個性を生かしながら、日々のおやつとしても、贈り物としても楽しめるかたちに仕上げることができるのは、⾧く地域のお菓子をつくり続けてきた、とも栄ならでは。
鮒ずしに衝撃を受けて生まれた
新しい味わいの羊羹


四代目の商品開発の転機となったのが、老舗料理屋 魚治の鮒ずしとの出逢いでした。発酵の力が凝縮された味わいに衝撃を受け、「この“生きた発酵”を和菓子で表現できないか」と試作を重ねて生まれたのが、ベイクドようかん湖々菓楽ふなチーです。鮒ずしに白あんやサワークリームを組み合わせ、口あたりは驚くほどまろやか。チーズを使っていないにもかかわらず、どこかチーズケーキを思わせる味わいに、鮒ずしを知る人ほど驚くそう。
素材と季節が伝える
発酵のまちの地元おやつ

とも栄では、アドベリーをはじめ季節ごとの地元素材を使ったお菓子が並びます。派手な主張はなくとも、手に取ると四季折々の彩りや自然の香りが伝わってきます。おやつを通して「こんな表現もあるのか」と気づかされるうちに、いつの間にか高島市の豊かな自然や発酵文化にじんわりと浸っているようです。